凸凹コンビ





「晶…」


あたしが止めなきゃいけないのに…なのに…
ドキドキして…
嬉しくて…

目が離せないよ…


「てかさ~君の名前は何て言うの?」

チャラい男があたしの肩に腕を回して顔を近付けてきた

「そーそー、俺も知りたいな♪」

今度は丸刈りの方が話しかけてきた


「…っ…!!」

馴れ馴れしいっ!
触らないでっ…!!

ギュッと目をつぶった瞬間


ドサッという音と共に肩にあった重みが消えた


「えっ……?」


驚きで目を開けたら隣にはチャラ男が倒れてた


「いってぇ……」

「なんだよこいつ…」



えっと……
何が起こったの…?


「あ、晶…?」

「ん?」


晶は何事もなかったように笑う


「なに…したの?」

「特になにも」

「何もないはずないじゃん!!」

説明してよ…


「んーちょっとイラッてきて…」

「それはっ…」

それはあたしも同じだけど…


「若菜は気にすんな、若菜のせいじゃねぇんだから」


「でも…」


でも…


「そーそー、若菜ちゃんのせいじゃないよー」

「悪いのはこいつらなんだから」

「うちの娘に気安く触れてんじゃねぇよ」

「湊、落ち着け」



え…なんで…


「お母さん!?お父さん!?それに…由紀さんに辰哉さんも…」


どうしてここに!?















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