凸凹コンビ
「はぁぁああ……」
深呼吸のような大きなため息
「親…公認…かなぁ?…あれ」
若菜も俺と同じ思考だった
「まぁいんじゃね、付き合うことは許されたみたい…だし…」
言ってから気付く
…俺達って付き合ってんのか!?
《好き》とは言ったが《付き合って》とは言っていない
どちらも
「あ、晶…あのさ…あたし達…」
「ちょっと待て」
掌を向けて制止させる
流石にそれまで言われては格好がつかない
「若菜…」
若菜の肩が強張ったのがよくわかった
待ち望んでる…
きっと俺の答えを待っている
腹をくくれ、俺
伝えるんだ、俺
自己暗示の様に頭の中で繰り返す
「若菜…」
大きな瞳が俺だけを写している