凸凹コンビ
「俺さ、まだ成長期来てないし、てかもう来るかわかんねぇ位チビだけどさ…」
――知ってる
と言っているような眼だ
「それでも、若菜のことは俺が1番傍で見てきたと思ってるし、俺が1番若菜のことを知ってると思ってる。だからこそ、色んなところに惹かれた」
思ってると言うのは自信がないからだ
「俺と付き合って下さい」
生まれてはじめて、若菜に敬語を使った
いつもなら、敬語なんて親や幼なじみに使うなんて恥ずかいものだと思ってた
実際に正月などで挨拶をするのも恥ずかしくて気が引ける
だけど
コレは、この告白は敬語が1番しっくりきた
幼なじみとか、そういうの全部無しにして
俺は若菜に
幼なじみとしてじゃなくて
若菜に交際を求める男としてお前に告白した
「ダメなんて…言うわけないじゃんっ!」
涙目で、でも笑顔で俺の手を握った