もう一度、あの場所へ ~時間が止まったままの場所~
バクバクしている心臓を手で押さえながら歩いた。

進んでいくと、目の前には大きな檻が現れ、中で「黒いもの」が動いている。心臓のバクバクは止まらず、初めて来なければよかったと、後悔した。



ゆっくり、ゆっくり檻に手をかけたとき、

「ニャーッ!!」



どうやら、檻にいたのは猫だったみたいで、おもいっきり飛び付いてきた。


檻の中にいるので心配はないのだが、頭の中はパニックだ。

「ギャャー!」

しかも、猫は1匹ではないらしく、檻の中で「黄色い目」がたくさん光った。
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