もう一度、あの場所へ ~時間が止まったままの場所~


その白いマントの男の人は、あたしを見た瞬間、ひどく驚いているように見えた。



あたしはどうすることもできなくて、胸に手をあてたままゴクりと、息をのんだ。


きっと、怒られる!

いや、もしかしたら殺されちゃうかもしれない!



恐すぎて、涙も出なかった。

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