もう一度、あの場所へ ~時間が止まったままの場所~
空と砂利道を歩きだして、10分くらいもう歩いたと思う。
あれから、空は黙ったままだった。
相変わらず、あたしの心臓はバクバクだったけれど、あたしも黙って空の隣を歩いた。
どこにつれて行かれるのかは、まだ分からない。でも、空は『恐いことはしない』って言ったから
でも、やっぱり不安はあるわけで、、、、
そんなあたしの表情を見た空は
『少し寄り道しちゃおっか?』って、子供みたいに笑ってあたしにそう言った。
『美千(みち)と話す前に、俺が話しておいた方がいいと思うんだけど、、、』
『うーん、どうしようかなー』って、考えてる空の隣で辺りを見回した。別に、景色が変わったわけではないけど、空のことが見れないから、周りを見ていた。
『うん、やっぱり寄り道しちゃおう!ね?』
「はい、、」
寄り道することにしたみたいで、今まで真っ直ぐ歩いていた砂利道を左に曲がった