sweet.strawberry

花咲くイチゴ




「あんな声ださないでよね。」

睨みを利かせて言う。



「ごめん。」



「苺、怖がってたんだから。」



腕組みしているあたし。



言葉にはそこまで出してないけど



怒ってるんだから。



「あそこに中原と浜松がいるとは思ってなくて・・・


あいつのこと話してたから聞かれたかと思って・・・」



しょげてる目の前の男。


桑田晴斗。


苺の好きな人。



なんであたしが親友の好きな人と2人きりでいるのかというと。


答えは1つ。


苺のため。それしかないでしょ。



苺の初めての小さな小さな恋をあたしが守んなくてどうすんの!!


自分で思ってるだけで苺は知らない。


ま。その方が良いんだけどね?
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