須山さんと瀬川くんの日常
出会い
そう、あれは
―――忘れもしない一年前の春のこと――――
ルンルン♪ルンルンランラン♪
「ンーフフーフフー今日は数学なっしんぐー♪ついでにお弁当もオムライス〜♪」
私はその日、とても絶好調に鼻歌混じりでスキップしていた。
そして廊下に入り、様々な生徒たちを避けながら歩いていたらいきなり
『音痴のくせに鼻歌なんて歌う奴居たんだな』
フッと馬鹿にするように笑いながら呟いた男子。
黒ぶち眼鏡をかけた長身。
やたら髪がストレートでサラサラそう
同じ1年生かな?とか思いながらも
「うるさい眼鏡男!!眼鏡のくせに!!」
ついムカッときて言ってしまった。
その言葉が気に入らなかったのか
眼鏡男はさらに反論してきた