気まぐれ社長の犬
でも…少し気になったのはあたしなんか、って言ってたところだった。
自信家なあいつには似合わない言葉だ。
それに様子がおかしかった。
俺あいつのこと、何も知らないんだよなー…
酔ってる今なら、教えてくれるか…?
「なあ…お前さっき何であんな悲しそうな顔してたんだよ…?」
勇気を持って放った言葉だったけど、何も返ってこない。
「…妃和?」
少し体を話すと妃和は穏やかに寝ていた。
まあ結構飲んだしなー俺ももう寝るか。
「世話の焼ける女だなー…」
愛してる?なんて、普段言わないくせに。
ほんとは不安にさせてたのかなー…
こんなに愛してるのに、離れるわけないのに…離すわけないのに…ほんと、ばかだな。
俺はベットに妃和を下ろして、俺も隣に横になる。
「おやすみ」
おでこに軽くキスを落とし、俺も一緒に眠りに落ちた。