貴方は私のこと好きですか…?
抱えた時に思った。
凄く軽かった。
保健室に着いてベッドに千晃を寝かした。
「先生千晃は?」
「ストレスと栄養失調ね。」
「ストレスと栄養失調?」
「えぇ、相当のストレスみたい。あと痣があるわ。」
「えっ」
痣?痣ってなんだよ!
「先生どうしても外せない用事があるから、飛勇くん見ててくれない?」
「はい」
「先生が戻るまで帰さないでね」
「はい」
「頼むわよ」
俺は今の先生の言葉が頭に入ってこなかった。
ジャージの袖をめくった、細く白い腕にはたくさん痣があった。
お腹にも足にも。
俺は2文字の言葉が過った。
《DV》
誰だよ千晃をこんなんにしたやつは!!
俺は映画館で見た男を思いだいした。
途端に物凄い怒りが爆発しそうだった。
今直ぐにでも殴りに行きたかった。
でも今は千晃の側にいてやりたい。
千晃がうなされ初め。
「ごめ、んなさ、い…」
謝りだした。
千晃のの閉じている目から涙が流れた。
なにを謝ってるんだ?
泣く程苦しいのか?
俺はとっさに千晃を抱きしめた。
「ん。來斗君?」
「千晃!!大丈夫か?」
「來斗君が運んでくれたの?」
「あぁ。」
「ありがとう。重かったでしょ?ごめ「謝るな!!」
「えっ」
俺は千晃をまた抱きしめた。