ワンダフルエラー
度重なる恋のエラー。
それはわたしを酷く憂鬱にさせる。
うまくいかない。
永遠の恋に憧れて、
誤解して、誤解されて、間違いだらけの恋愛。
でも、
「この間違いは最高だよ」
十夜は、泣きながら言ったわたしの言葉に驚いて、目を見開いたあとに小さく笑った。
空を見上げても星はない。
けれど隣を見れば、特別なヒトがいる。
先のことなんてわからない。
けれどわたしのことだから、きっとこれからも幾度となく間違いを重ねていくんだろう。
それでも、ひとつだけはっきりと言える。
わたしの居場所はきっと、ずっと、ここだ。