ワンダフルエラー
純愛シコウ
今日は、空が青い。雲ひとつなく、目にしみるくらいの青色がどこまでも突き抜けるように澄み切っている。
「サラ、十夜」
呼ばれて振り返れば、そこには真帆と英二が立っていた。
真帆は嬉しそうに微笑む。
「うまくいってよかったわ」
「……ありがとね」
照れくさくて、思わず口篭ってしまった。
「十夜、サラに何かあったらわたしが許さないから」
「言われなくても、真帆が怖くてそんなこと出来ないし」
「ああ、それはそうだ」
相槌を打ったのは英二だった。素早く真帆が英二を睨みつける。
そんなやり取りに、わたしと十夜は小さく笑いを零した。