ワンダフルエラー
「…っ」
行為が終わって、皺だらけになった制服を着た青山さんが、必死に何かを堪える横顔を見た。
こんなこと、虚しいだけだった。
誰の為にもならないなんて分かっていたのに。
溢れるものは罪悪感と後悔だけ。
「ごめ…」
「謝らないで。わたしがシたかったんだから。それに、これで一緒でしょ?」
「え?」
声は震えているのに、ぎりぎりの笑顔を浮かべながら青山さんが言う。
「これでわたしと天宮サン、一緒よね。結局、遊んでるだけ、なんでしょ?」
「…違う」
「違わない!じゃあなんで一緒にいるのよ!どこが違うの?こんなに近くにいるじゃない!」
大粒の涙が青山さんの頬を伝った。
「天宮サラなんて、消えればいいのに!」
駄目だ、違う、俺が悪いのに。
「ごめん、青山さん」
青山さんは声を上げて泣きながら、その場に蹲って動かなかった。