ワンダフルエラー
青空ウィンディングロード
今日は、空が青い。
柔らかい雲が、流れては形を変えていく。
「結局こうなったわけか」
生徒会室から外を眺めていた俺に、後ろから声をかけたのは英二だった。
笑みを浮かべた俺に、英二は酷くつまらなそうな顔をする。
「英二、ごめん」
「は?なにがだよ」
「誤解して、危うく呪いでもかけるところだったよ」
にっこり笑って言えば、英二はもの凄く脅えた顔をして、俺を見る。
「ま、冗談はさておき」
「…冗談に聞こえねぇんだけど…」
「ありがとな」
チッ、と舌打ちをしながら、「今度の昼飯、奢れよな」と言う英二。
そんなことなら、お安い御用だ。
携帯が鳴る。
「おい、サラじゃねえのか」
「知ってるよ、…ああ、今生徒会室。今から行くよ」
通話を切って、俺は英二に向き合う。