ワンダフルエラー

「真帆の彼氏は大学生だっけ?」

「そうよ、誠東学園大学」

「じゃー敷地は一緒か、羨ましい」


キャンパスラブですよ。大人。アダルト。

その言葉は、素直にわたしを魅了する。セックスしたくらいじゃ、手に入れることの出来ないそれ。


「真帆ー、わたしにも誰か紹介して!」


思わず身を乗り出せば、真帆はその綺麗な唇からあからさまに深い溜息を漏らした。

そのときだ。

ブーブーと携帯のバイブが振動する音が聞こえた。咄嗟に自分のを確認するが、それは真帆のものだったらしい。

手馴れた動作でメールの返信を打つ真帆。

その嬉しそうな横顔から、きっと贈り主は大学生の彼氏なのだということは容易に想像出来た。

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