ワンダフルエラー
「関係あるもん…」
…わたしにはないんだけどなァ。
当事者である十夜を誰か連れてきてください。そろそろ家に帰りたいです。この心中を、わたしの表情から悟って欲しいと思ったけどやはり無理だった。
「…だって、わたし」
この状況を打開できる案が浮かばず、どこかうわの空で青山さんを見つめていた。
けれど、次の衝撃的な発言で一気に現実に引き戻らされることになる。
「…わたし…十夜君とエッチしたもの!」
「っぶ」
「サラ、汚い!」
思わず紅茶を噴出す。
…エッチ…それって…セックスってことだよね?
青山さんと、十夜が。
それは…確かに、関係、あるんだろうなァ。でも結局、十夜と青山さんの問題だろう。
そんなことをわたしにカミングアウトされても困る。
あれ、でも、…。