砂時計
「え?」
自然と下がっていた顔を上げ
祐太朗君を見ると
少し不安な顔をしながら、私に微笑みかけている
「中学の時も…こんな感じだったから」
「に、苦手とか…そんなんじゃ…ないの」
「そっか。よかった~」
不安そうだった顔が一瞬にして消えた
「俺さ~、中学の時からずっと立川に嫌われてるって思ってたんだー。」
「なんで?!」
「だってさ、スギとかヒロとかと居たら楽しそうに喋ってるのに
俺の横だと下ばっか向いてるし…」
スギとヒロは、中学の時の人で
祐太朗君の友達
「そ、それは…」
「俺って結構お節介焼きだから、ウザイのかなーって」
「そんなことないよ!」
言ってすぐに私は自分の口を手で押さえた
デカイ声出しちゃった…
「プッ、ハハハハ!!!!」