砂時計


「でも、一緒に来て欲しいのは本当だし…それに…」

「それに?」

「感謝してるんだ…ユメが押してくれなかったら
 私、アキラ君と友達にすらなれなかったと思うし
 ただ茂みに隠れてみてるだけだったと思う。」

茂みって…
結構古典的なことしてたんだね
ヒカリって


「あ~、どうも」

「アキラ君もユメにお礼言いたいって!
 デートって言うより恩返し」

「別に…見返り求めてやったんじゃないし…
 いいよ!恩返しとかしなくても」

けど、ヒカリは首を横に降った


「もう決まったんだから!
 日曜!10時に夕ヶ丘駅!」


「10時!?結構朝早い…」

「映画が11時からのなの!
 夜は塾あるみたいだし…」

アキラ君はかなり頭のいい学校に行ってる

「そっか…頑張る」

「うん!」

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