Last.
『ずっと一緒な。』



肩を抱き寄せ俺は言った。



『ずっと…!?』



『うん、ずっと。俺が美月を守る。』



顔を上げた美月は、俺を見つめて。



『ホント…!?』



その目はまだ信用しきれていない。



額をくっつけた。



『言っただろ…俺は出来ねぇ約束はしねぇって。』



『うん…。ありがと。』



あ~もう!
美月の全部が欲しいんだよ…!!




って言いたい。



体重を預けて、俺の背中に手を回す美月の頭をなでた。



しずかに流れる時間。



それが、嵐の前の静けさだということに、
この時の2人が気付くことはなかった。






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