Last.
『これ打って…セックスしたらマジ気持ちいいから。』



そう言って私を押し倒し、上に乗ってきた時。



全てが終わったと感じた。



『別れよう。』



変わり果てていく君に、私は言った。



こう切り出せば、何か変わるかも知れないと淡い期待を抱いて。



軽く捉え過ぎていた。



『無理。』



わかってる…!?
そう言うタケルの目、焦点合ってないんだよ…!?



『今のタケルは私の好きなタケルじゃない。ごめん、もう一緒に居れない。』



『美月とは別れない。』



『じゃあ薬止めなよ。』



『俺だってわかってるんだよ…。でもどうしようもないんだ…。一度手を染めちまったもんは。』



『止める気ないじゃん。』



『いや、美月を失うくらいなら止める。』
と言って君は私を抱きしめた。





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