Last.
『……いくつ?』




『さんしゃい!』




指3本前に出して子供が答えてくれた。




思わず微笑んでしまう。




俺の子供じゃないことは確かだった。




俺たちが離れてから5年近くになる。





『……タケルの子供よ。』




美月がそう言った時、俺は直視出来なかった。




『そっか……アイツ、親父になったんだな。』




思ってもみないことを口にして、その場を繋いだ。





なんで……俺じゃないんだろう。




















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