Last.
9.夜明けの優月
過ぎていった日々が、たまにフッと蘇ることが、未だにある。
まだまだ自分の中に、美月が存在するんだ。
美月と再会して、2週間。
忘れようと苦しんだりもしたけど、
今は、それはそれで
いいんじゃねぇかって思う。
消せるはずがないんだ。
一生忘れられない。
俺にとっては、最初で最後の女だから。
もう、お前以上の女なんて居ねぇよ。
だからまだ、俺は独りで居る。
今日もどこかで、
美月の面影を捜している。