Last.
滴り落ちる雨を見つめていた。




繰り返し続く孤独感に、
心が病みだした時だった。




ー ピピピピピ!ピピピピピ!




突然、携帯が鳴り出す。




こんな時間に誰……!?




おもむろに携帯を手に取ると、
ディスプレイに“公衆電話”と
表示されていた。




この時、身体に電流が走った気がした。





『……はい。』





静かに出ると、受話器からも雨の音が聞こえた。





相手は何も喋らない。





でも、俺にはこの時、
確かに聞こえたんだ。













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