Last.
それと俺……
ちゃんと聞こえたからな。




場所を告げた後、消え入りそうな声で、
“…逢いたい”って美月は言ってくれたんだ。




俺だって…!
どんなにこの時を待ちわびたか。




30分ほど走ったところで、言っていた交差点の電話ボックスの中で、しゃがんで顔を伏せたままの美月を見つける。





傘を差したまま、勢いよく扉を開けた。





案の定、濡れた髪に潤んだ瞳。





ずっと捜していた美月だった。





傘を手放し、何も言わずに美月を抱きしめた。





『何してんだよ!風邪ひくだろ……!』





出逢った時と一緒だった。













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