Last.
雨に濡れて、涙で頬を濡らしている。





『美月ごめん…。俺もう限界だ…!』





約束、守れなくてごめん……。





こんなことしたら、美月が困るだけなのに……。





重なった唇は、空白だった時間を埋めるように、離れられなかった。






冷えきった身体を温めて、冷たい手を握りしめた。





俺はいつも、美月に理性を崩される。





変わらないな……。





額をくっつけて想いを伝える。





『俺も逢いたかった……!』
















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