Last.

『コーヒー入れるね。座ってて。』




『あ、うん。サンキュ。』




飾ってある写真も、優菜ちゃんばかりだし、
掛けてある服も、アイツらしき物がない。




その時、部屋の扉が開いて、
息を呑んだが、




出て来たのは、
目をこすりながら、
眠気眼の優菜ちゃんだった。




『マ~マ、おしっこ~。』




美月が気付いて、トイレに連れて行く。




母親の顔をした、美月がそこに居た。




戻ってきた時、優菜ちゃんが俺に気付いて、ぺこりと頭を下げた。




『お邪魔してます。』




そう言うと、優菜ちゃんは美月の方を見て。















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