Last.
『ママ…この人が優菜のパパだったの…?』
『…………!?』
慌てて美月は、
『違うよ。優菜のパパは…今は遠い所に居るの。ほら、早く寝ないと明日寝坊しちゃうよ。』と言った。
『は~い。オヤスミナサイ。』
『おやすみ。』
扉を閉めて、美月は恐る恐る俺を見た。
黙って手招きをし、隣に座るよう指差す。
指示通り、美月は隣に座る。
ケトルのお湯が沸き、立ち上がろうとする美月の手を取り、座らせる。
『どういうこと……!?』
問いただすと、シッと言って、
『優菜にはまだ言ってないから。』と、
部屋を覗き、寝ていることを確認し、
再び隣に座った。