Last.
11. last love
『美月は俺がもらう。お前の分まで、幸せにするよ。』
墓の前で俺は言った。
後ろには、美月と優菜ちゃん。
アイツは今どんな顔をして、俺らを見てるだろう。
美月も隣に立ち、
『タケル…。タケルの生きた証……ちゃんと守っていくね。それと…ずっと好きだったよ。でも、今は啓吾なの…。わかってもらおうとは思わないけど、後悔はしていないから…。』
優菜ちゃんは2人と墓を交互に見て、美月に寄り添った。
『優菜……手を合わせて。』
美月の真似をして拝む。