Last.
4.最後の始まり
『ジャン!』



美月の目の前にプレゼントを差し出す。



『携帯!?』



驚く美月の隣で、俺は満面の笑みで返事した。



『おう。会ってない時間も連絡取りたいし、ちなみに通話は無料だかんな。支払いもまとめてすっから気にすんな。』



『ホントにいいの…?』



『ていうか受け取って。』



美月は嬉しそうに微笑んだ。



『ありがとう。』



その笑顔のためだったら何だってしちゃうよ、俺。



美月と出逢っては半月が経とうとしていた。



『バイバイ』と別れてもすぐに携帯を繋げて会話をしていた。



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