Last.
『そう。いつからここに?』



答えようとすると、美月が手で止めた。



『私が彼を呼んだの。最後に無断外出した日に、彼と出逢って…。』



『じゃあ、もう半月以上経つわね。無断外出がなくなったと思えば、次は部外者を無断で部屋に入れるなんて言語道断ですよ。』



呆れたように言われ、2人は同時に『すみません』と頭を下げた。



『しかも壁を伝ってベランダからでしょう?他の人間が見たら泥棒だと思われても仕方のないことよ?』



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