Last.
『はい…すみません。え…?知ってたんですか!?』



美月は驚いて聞き直す。



『何年館長してると思ってるの?あなたの異変には気付いてましたよ?ふふふ、あなたは最近笑うようになったわね。隣の彼がそうさせてくれてるのかしら?』



下を向いて顔を赤らめる美月。



『篠原さん、私はあなたを責めてるつもりはありません。外出したいなら黙って出るのではなく、ちゃんと申請してから出なさい。』



美月は顔を上げた。



『そしたら…自由に出れるの…?』










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