好きになってごめんね。
「よし、ここで好きなだけ吐き出せ。
すっきりするだろ」
竜夜に連れてこられたのは屋上だった。
そこで腹に溜まってる事を吐き出せと言われたいま。
竜夜は美菜に対してなんの怒りもないの?
かなしくないの?
『ねえ、竜夜。
竜夜は 美菜のこと許せるの?』
「…別に許したわけでもなんでもない。
優愛とおなじで許せねぇよ、あんなやつ。」
『じゃあなんで…』
「そんな最低な奴に使う時間のほうが勿体無い。
美菜に使うくらいなら、もっとほかに使ったほうがいい。
俺はそう思った。」