夕闇の旋律
「無理!出来ないっ」
詩音はノートパソコンを乱暴にたたむとようやく慣れてきた病院のベッドに倒れこんだ。
ずき、と足が痛む。
しばらく動けないので安静に、というのが医師の診断。
それでも詩音はまだ中学生の遊びたい盛りだ。
というよりも、また以前のように屋上で歌いたい、というのが本音で、友達と遊びにいくことに関しては、あまり執着はなかったけれど。
「私はここにいる……だからどこにも行かないで……」
恋を綴った歌詞をなぞってみる。
「やっぱりしっくりこない……」
そもそも、初恋すらまだなのだ。
恋なんて漫画や小説の中でしか知らない。
それなのに恋を綴った歌を創るなんて無謀だったかもしれない。
詩音はノートパソコンを乱暴にたたむとようやく慣れてきた病院のベッドに倒れこんだ。
ずき、と足が痛む。
しばらく動けないので安静に、というのが医師の診断。
それでも詩音はまだ中学生の遊びたい盛りだ。
というよりも、また以前のように屋上で歌いたい、というのが本音で、友達と遊びにいくことに関しては、あまり執着はなかったけれど。
「私はここにいる……だからどこにも行かないで……」
恋を綴った歌詞をなぞってみる。
「やっぱりしっくりこない……」
そもそも、初恋すらまだなのだ。
恋なんて漫画や小説の中でしか知らない。
それなのに恋を綴った歌を創るなんて無謀だったかもしれない。