夕闇の旋律
「それは……その」
悠矢は口ごもった。
確かに、悠矢は声帯に宿った魔法を使える。
使えるというか、使わないで済む方法を知らない。
「その声、特別なんでしょう?確かに綺麗な声だわ。しかも、幼い頃からそうだったって聞いてる」
「そういや、俺と知り合った頃からもう『そう』だったよな」
「でも、私は魔法なんて使えたことはないし……それに、橋本くんにも声変わりってあるでしょう?本当に魔法が使えるの?本当に魔法ってあるの?」
好奇心の旺盛な委員長なことで。
研究者体質なのかもしれない。
悠矢は自分の主治医のことを思い出して少しうんざりした。
「俺はよくわからないけど……」
悠矢は横目で開いたドアを見た。
「詳しいことは、詩音が知ってるかも」
悠矢は口ごもった。
確かに、悠矢は声帯に宿った魔法を使える。
使えるというか、使わないで済む方法を知らない。
「その声、特別なんでしょう?確かに綺麗な声だわ。しかも、幼い頃からそうだったって聞いてる」
「そういや、俺と知り合った頃からもう『そう』だったよな」
「でも、私は魔法なんて使えたことはないし……それに、橋本くんにも声変わりってあるでしょう?本当に魔法が使えるの?本当に魔法ってあるの?」
好奇心の旺盛な委員長なことで。
研究者体質なのかもしれない。
悠矢は自分の主治医のことを思い出して少しうんざりした。
「俺はよくわからないけど……」
悠矢は横目で開いたドアを見た。
「詳しいことは、詩音が知ってるかも」