夕闇の旋律
「何か創るつもりなら……」
詩音は少しためらってからノートパソコンを開いた。
「私また曲作ってみたから、その魔法をこめて歌詞でも書いてみる?」
「え?」
悠矢はきょとんとして詩音の顔を見る。
詩音は頬を赤らめていて、恥ずかしそうに身体を揺らしている。
「どういうこと?」
「魔力が高い人が歌そのものに魔法を付与させれば、歌うだけで誰でも魔法を使うことができるの。悠矢くんにぴったりの魔法だと思ったんだけど……」
「それってつまり、橋本くんが歌詞を書いた歌なら私でも魔法が使えるってことなのかしら?」
「うん。悠矢くんが歌にエンチャントの魔法をかければね」
「へえ!そりゃいいな。悠矢、やってみろよ」
「でも、俺に出来んのかな。意識して魔法をこめるなんて」
「できる」
はっきりと、詩音はそう言いきった。
「そもそも、意識しないで魔法使うほうが、私たちにとって難しいことなんだから」
詩音は優しく微笑んだ。
「悠矢くんになら、出来るよ」
詩音は少しためらってからノートパソコンを開いた。
「私また曲作ってみたから、その魔法をこめて歌詞でも書いてみる?」
「え?」
悠矢はきょとんとして詩音の顔を見る。
詩音は頬を赤らめていて、恥ずかしそうに身体を揺らしている。
「どういうこと?」
「魔力が高い人が歌そのものに魔法を付与させれば、歌うだけで誰でも魔法を使うことができるの。悠矢くんにぴったりの魔法だと思ったんだけど……」
「それってつまり、橋本くんが歌詞を書いた歌なら私でも魔法が使えるってことなのかしら?」
「うん。悠矢くんが歌にエンチャントの魔法をかければね」
「へえ!そりゃいいな。悠矢、やってみろよ」
「でも、俺に出来んのかな。意識して魔法をこめるなんて」
「できる」
はっきりと、詩音はそう言いきった。
「そもそも、意識しないで魔法使うほうが、私たちにとって難しいことなんだから」
詩音は優しく微笑んだ。
「悠矢くんになら、出来るよ」