夕闇の旋律
「ふぅ……」
転入生と同じ扱いを受けたせいか疲れた。
詩音と立て続けだったのと、今朝一緒に登校しているところを見た生徒が何人かいたため、詩音との関係を聞かれることが多かった。
詩音は詩音で新しい友達をたくさん作ったようだし、とりあえず知り合いでお茶を濁しておいた。
とりあえず、お互いただの友達って思わせとけば中学生活最初の出だしは上手くいくんじゃないかな、と登校中に話し合ったため一応皆納得はしてくれた。
とりあえず、詩音が人気、ということがわかったから、彼氏とか言ったら友達できない。
絶対できない。
詩音にも、これからは登下校は別にしよっか、と持ちかけられた。
家の方向が途中から真逆なので怪しまれないためにもそうしよう、と決めた。
こういうルールみたいなのはなんだか楽しい。
悠矢は制服を脱ぐと、鏡に背を向けた。
ちょっと振り返ってみてみる。
あざは変わったようには見えなかった。
悠矢は私服に着替えると、詩を書き始めた。
詩音がどんな曲を作ってくるかはわからない。
でも、きっとぴったり合う。
そんな確信があった。
そんな生活が、冬まで続いた。
転入生と同じ扱いを受けたせいか疲れた。
詩音と立て続けだったのと、今朝一緒に登校しているところを見た生徒が何人かいたため、詩音との関係を聞かれることが多かった。
詩音は詩音で新しい友達をたくさん作ったようだし、とりあえず知り合いでお茶を濁しておいた。
とりあえず、お互いただの友達って思わせとけば中学生活最初の出だしは上手くいくんじゃないかな、と登校中に話し合ったため一応皆納得はしてくれた。
とりあえず、詩音が人気、ということがわかったから、彼氏とか言ったら友達できない。
絶対できない。
詩音にも、これからは登下校は別にしよっか、と持ちかけられた。
家の方向が途中から真逆なので怪しまれないためにもそうしよう、と決めた。
こういうルールみたいなのはなんだか楽しい。
悠矢は制服を脱ぐと、鏡に背を向けた。
ちょっと振り返ってみてみる。
あざは変わったようには見えなかった。
悠矢は私服に着替えると、詩を書き始めた。
詩音がどんな曲を作ってくるかはわからない。
でも、きっとぴったり合う。
そんな確信があった。
そんな生活が、冬まで続いた。