導く月と花に誓う
それから数分後―――。
ごちそうさまでした。と
あたしは手を合わせた。
すると、狐燈はカチャカチャ、とさっさと後片付けをし始める。
片付けをしながらもスッ、とコーヒーをテーブルに置くことを忘れない。
…あたし、どこの国のお姫様よ…
なにこのブレックファーストチックな感じ…
えぇー、と思いながらも、それを飲んでいると。
「本日はどこかへお出かけですか?」
「…え? …ああ、うん」
手をタオルで拭きながら問いかけてきた狐燈に、あたしは、こくり、と頷いた。
…そう。
今日は飛鳥と買い物の約束だったりするんだけど。
……あいつ、も来るんだよね…。
憂うつすぎる…