導く月と花に誓う
「ご心配には及びません。
千秋さまのご迷惑にはならないように致しますので。
私はただ、こっそりと影から千秋さまのことを眺めております」
微笑んで、そう言い放った。
…え…こ、こわ…っ
「では、ご友人達とお楽しみください」
そう告げて、何事もないようにスッ、と消えようとした孤燈の腕を、あたしは掴んだ。
「…あ、あたしだって……
出来ることなら、孤燈といたいよ…」
「………」
って、あたしはホント何を言ってんだ。
しかも、こんなところで。
もう、恥ずかしさMAXで掴んだ手をすぐに離す。
「…き、気にしなくていいか…っ」
…で、見事に塞がれた。
なにを、って?
それは、ご想像におまかせしましょう。
最近こんなことばっかりだ…。