導く月と花に誓う


それから、数時間後。



あたし達は、目的地である京都へ降りたったわけなんだけど…。






「京都ー!!!」





なんて、ついてそうそう雄叫びをあげる友人達。






「京都って言ったら抹茶でしょ!」


「えー、舞妓さんじゃない?」


「てか、会えるかわかんないじゃーん」





「お前ら、いいからさっさとバス乗れ」




で、先生から呆れられる始末。




みんなは、アハハと笑いながら順番にバスへ乗っていく。





…と。


あたしは何か違和感を感じ周りをキョロ、と見渡す。







…そういえば、

孤燈、どこ行ったんだろう…






あれー、と周りを見回すも、もちろん姿なんか見えるはずもない。













< 255 / 378 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop