導く月と花に誓う
それを、あたしも「だよねぇ」と相づちを打って話を聞いていると。
「……で?」
と、奈美があたしに向かってニヤリ、と笑った。
「あんたはどうなのよ、千秋」
「……え?あたし?」
「あんたの他に誰がいんの」
ケタケタ笑う、奈美の言葉で、みんなが一気に食いついてくる。
そんな中で、え?え?と何がなんだかわからず、ただ首を傾げる。
すると、奈美は刑事ドラマとかでよくある、取り調べのように携帯の光をあたしに向けてきた。