導く月と花に誓う
「わかってんのよ、千秋。
最近すごいイケメンの人と一緒にいるらしいじゃない」
「…えー、人違いじゃないの?」
「いーや!
あれは絶対、千秋だった、って言ってた」
……まずい…
てか、誰の情報だよっ
「ないない!誰の情報?」
「慎」
……あいつかいっ
「ぜったい、違うから!」
「えー、そうなの?」
「断じて違いますって!」
「なによ、断じてってー」
アハハと笑うと、渋々納得したのか、ようやく尋問から解放された。