導く月と花に誓う
結局あたし達は、急いで
宿へ直行する羽目になり…
玄関についた時には。
「あ、先生!」
「…なんだ、お前らか」
ガサガサ、といくつかのビニール袋を
手に持っている先生(担任)と会った。
「先生も、買い物ですか?」
「お前、せっかく京都まできて
買い物しない方がおかしいだろ」
そんな先生の言葉に、みんなは
可愛い!と、爆笑。
「うるせーよ。
ほら、んなことはいいから
さっさと中入れ、中」
そんなことを言いながら
手を上下に揺らす先生に
あたし達は返事をして、
旅館の中へ入っていった。