導く月と花に誓う
それでもかなり気になったあたしは、話の元となっているところへ急いだ。
するとそこには、見慣れた人が数人の女の人に囲まれていて。
…ああ、やっぱり…!!
「……」
「、千秋さ…」
「なにしてんの…」
そう言うと。
「…えー、誰この女ー」
「てか何様ー?」
「気にしないで
あたし達と遊ぼうよー」
と、数人の女の人に、再び野次を飛ばされた。
「すみません、お気持ちだけいただいておきます」
仲介してくれた彼の言葉と表情で女の人達は、ほわーん、とする。
なにが、ほわーん、だっ!
「……ちょっと来て」
「はい」
あたしの言葉に、狐燈は女の人達に対してスッ、と会釈して、あたしの後ろをついてきた。
なにこのデジャヴ。