導く月と花に誓う
月に君を想う
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最大のイベント、修学旅行も終わって。
季節は、冬への準備を始めていた。
そんな中、今日は休日なわけで…。
「あー…、暇だなぁ…」
「お暇があることは幸せなことですよ。
私は、こうして一日中千秋さまを眺めていられること、この上ない幸せです」
「わかったから、
地味にハァハァするな…!」
はぁ、とため息を一つ吐いてゴロン、と横になる。
…でも。
「さすがにやることがないと…」
ゴロゴロしながら、うーん、と唸る。
と、そんな時だった。
「───千秋!」
コツコツ、と数回窓を叩く音とあたしの名前が呼ばれた。