導く月と花に誓う
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ふと、見えた天井に気がついて、勢いよく起きた途端。
「千秋ちゃん!! 良かった…!」
「…え!? 雪華さん!?」
そう叫んだ雪華さんに、勢いよく抱き締められた。
「…まったく、何を考えているんだか」
呆れたように呟く鬼野郎までいる。
「まー、まー、とりあえず良かったじゃないすか!」
と、隣で砂狗が、はは、と笑う。
…まったく読めない。
「あの、いったいどうしたんですか…?」
あたしのその言葉に、3人の表情は一気に引き攣り、同時に顔を伏せた。
「───狐燈が、いなくなったの」