導く月と花に誓う
机の前に立ち、恐る恐るそれに向かって手を伸ばし、ひっこめ、もう一度伸ばして。
それに、ソッ、と触れた瞬間。
バチン、という衝撃が、全身を駆け巡った。
「…ったー…。なにこれ…」
右手をさすりながら、日記に対して悪態をつくと。
ああ、なるほど、と理解した。
原因は、これか。
でも、かといってあたしにはそれを解く方法も、わからない。
どうしよう、と悩んだあげく。
よし、と気合いをいれて。
あたしは、それに対して思い切りつかみかかった。
バチバチ、と電流らしきものが容赦なく全身を痛みつける。
それでもあたしは、決して手を離すまいと念じた。