導く月と花に誓う
「あー…疲れたぁ…」
―――時は、お昼休み。
あたし達はぐでーん、となりながら、お弁当をしっかり食べる。
…もぐもぐもぐもぐ
次々にお弁当の中のモノを片付けていく。
「もう午後の授業とか絶対寝ちゃうわ」
それから食べ終わるなり、飛鳥はまたぐでん、と机に突っ伏する。
…実は、飛鳥の成績と似た者同士なのは授業中の睡眠のせい。
だから、飛鳥は…
《ほぼ》完璧人間なのである。
まぁ…ずっと寝ててそこまで点が取れるのはやっぱり、
頭がいいのかもしれない…。
その要領のよさ…
すっごい分けてほしい。
なんて、いつも思う。
「千秋、授業中しっかり盾になっててよ」
…すでに寝る気満々…っ!
「わかったわかった。任せて」
そんな感じでのらりくらり、と話をしていると、お昼時間終了の合図が鳴る。
それからあたし達は、再び平然と午後の授業準備に移った。