導く月と花に誓う



ス、と少年の前に座ると。




「……俺を…」




あ、喋った。





「…俺をどうするつもりだよ」


「…………は?」




なんだって?




「ど、どうせ俺を通報するつもりだろ?」




…誰に?警察?


いやー…警察、相手にしないと思うんだけどー…





「するつもりなの?」



と、一応狐燈の方に視線を向けて、問い掛けてみると。




フルフル、と二回首を振った。




どうやらまったく、そのつもりはないらしい。





「……だって、さ」




そう微笑んで、再び少年の方に視線を戻して答えると、フンッ、と視線を反らされた。





かわいくねー…













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