幼稚園に行こう!!天然美少女☆狼王子
ーコンコン
ノック音が聞こえた。
あたしは立ちあがってドアを開ける。
「はぃ。」
「ただいま!!陽菜ちゃんっ。陽希の様子はどう??」
ドアを開けると陽希のお母様が立ってた。
「あ、お母様。陽希はだいぶマシになりましたよ。
今はスヤスヤと寝てます。」
「本当??ありがとー助かったわ!!」
ニッコリと安心したように微笑むお母様。
「あっそれと、お母様じゃなくて
「恵子ママ」って呼んでね!?あんまり敬語いらないわよ。」
「うんっ。恵子ママっ!!」
「キャーー陽菜ちゃんかわいいわぁ!!」
恵子ママがギュゥ~とあたしを抱きしめる。
「こらこら恵子。陽菜ちゃんを離してやりなさい。」
お父様がやれやれという顔で現れた。
「恵子ママか...じゃぁ私のことは
「颯パパ」と呼んでもらおうかな??」
「うんっ。颯パパ~!!」
「ははっ娘が出来たみたいだ!!」
嬉しそうに颯パパが笑った。
「陽菜ちゃん。もう夜遅いし...
うちの運転手に送ってもらって??」
「そんなっ悪いですよ!!」
「いいのいいの♪陽菜ちゃんが襲われたら大変だもの!!」
危ない危ないと2人が言う。
「誰もあたしみたいなブス襲いませんよ!?」
「「・・・・・」」
そうだよ。
あたしみたいな貞子相手が逃げ出しちゃうよ!!
「とにかく、送ってもらって??陽菜ちゃんに何かあったらダメだから!!」
「....じゃぁ、お言葉に甘えさせていただきます。」
そう言ってあたしは陽希の部屋に戻って帰る準備を始めた。