幼稚園に行こう!!天然美少女☆狼王子
好き...好き...
でも、叶わないよ。この恋は....。
あたしが今陽希に思いを告げて...どうなるの??
そんなの...わかりきってるじゃない。
あたしはどうしようもなくバカだから
彼女の身代わりでも、ひまつぶしでもいいって思ってる。
陽希と一緒にいられるなら、それでいいって思ってる自分がいるの。
諦めなきゃ、諦めなきゃダメなのに...
「っう~....好き...好きだよ!!陽希ぃ~っ」
目から出る雫はあたしの頬を濡らす。
そう、さっき陽希がキスしてくれた場所。
キスなんて初めからあたしじゃなく
『シイナ』にしてたかのように....。
こんなあたしをまるで嘲って笑うように
雨は激しさを増した──────────。